主任研究員ブログ

お酒のあれこれ

租税調査研究会の事務局広報です。
今回は、現職の国税職員時代に酒税畑を歩いてきた酒税のオーソリティの佐藤主任研究員に、お酒の雑学を紹介してもらいました。

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真冬の寒い時期、お鍋を囲んで一杯という方も多いのではないでしょうか。
お酒には、アルコールが含まれており、このアルコールは、一部は汗や尿と一緒にそのまま体外に排出されます。残りの約8~9割は、肝臓で分解され最終的には炭酸ガスと水になります。

「アルコール」は、肝臓でアルコールを分解する酵素によって「アセトアルデヒド」となり、更に、アセトアルデヒドを分解する酵素によって「酢酸」になり、この酢酸が炭酸ガスと水になっていきます。

お酒を飲んで気分が悪くなったり、時には二日酔いになったりするのは、アセドアルデヒドが原因なのですが、このアセドアルデヒドを分解する酵素には、分解力の強い酵素と弱い酵素があり、どちらの酵素を持っているかで、お酒に強いか弱いかが決まるようです。

生まれたばかりの赤ん坊のお尻の尾てい骨には、青い斑点があります。これを蒙古斑と言いますが、(蒙古斑の出る)モンゴロイド系の人種は、アセドアルデヒドを分解する力が弱い酵素を持つ人種のようです。日本人の約45%は、弱い酵素を持つ人種のようです。

自分がお酒に強いか弱い体質かは、血液検査で分かりますが、簡単な方法としては、腕に消毒用アルコールを含ませた絆創膏を10分程度貼って調べることもできます。

赤くなったら、ほとんど飲めないタイプ。
ピンクになったら、ある程度は飲めるタイプ。
反応がなければ、お酒に強いタイプ

です。(簡単な方法で調べるときは、くれぐれも自己責任でお願いします。)
お酒の飲みすぎには十分注意し、楽しい毎日を過ごしたいものです。