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祭りの世界

  例年であれば、この時期は秋祭り(豊年祭り)の真っ最中。  

商店街には祭禮の提灯が吊るされ、あちらこちらから「お囃子」のメロディーが聞こえ、私の体内の熱い血も騒ぎ出していたはずであった。

今年は、新型コロナウィルスの影響で、残念ながら全国的に神輿渡御は中止になってしまいました。

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神輿を担ぎ始めて30年近くになります。

昨年は、神田祭、三社祭、鳥越祭、池袋ふくろ祭のほか、目黒大橋氷川神社、品川氷川神社、横浜大倉山太尾神社の各例大祭、10月19日には、横浜臨港パーク・ラグビーW杯パブリックビューイング会場での神輿渡御、11月9日には、皇居前での国民祭典奉祝神輿渡御で担ぎました。

 

神輿担ぎの醍醐味は、なんと言っても、大観衆の中で「セイヤー」「ホイッサー」と気合を入れて腹の底から声を出すこと、そして、各町会神酒所で振る舞われるビール、サワー、唐揚げ、コロッケ、おにぎり、そうめん、フルーツ、お新香等々の接待料理を堪能することに尽きます。時々、一番目立つ親棒の先端部分の花棒争いで喧嘩が発生することもありますが、離れて傍観している分には危害はありません。

『きっかけ』

私は、事務所を西五反田3丁目に置いています。西五反田3丁目町会の名称は「大崎本町3丁目町会」、略して「本三町会」と言いますが、ここが私の神輿の原点です。

西五反田の氏神神社は、品川氷川神社です。毎年、9月13日に近い日曜日に大神輿が町内を渡御します。

神輿を担ぎ始めたのは、かつて本三町会の公務員宿舎に住んでいた頃、町会長で神輿の総代も務めていた床屋の親父さんに誘われたことがきっかけです。その後、長女が高校生の時のPTA仲間が浅草に住んでいた縁で三社祭・鳥越祭、池尻大橋の公務員宿舎に住んでいた縁で目黒大橋氷川神社・渋谷金王神社、神奈川税務署に勤務した縁で横浜大倉山太尾神社、豊島税務署に勤務した縁で池袋ふくろ祭と、徐々に担ぐエリアが広がっていきました。

 

『江戸神輿と城南神輿』

江戸前も城南も、神輿本体は基本的に同じですが、棒の組み方と担ぎ方が異なります。

関東のほとんどで担がれている江戸前は、台座の中を通る親棒(縦棒)2本とそれと並行に添え棒2本もしくは4本を前後2本のトンボ(横棒)で繋ぎ、担ぎ手全員が鳳凰と同じ前向きになって、つま先を立てて腰でリズムをとりながら前進します。神輿が上下し、神輿に付けた鈴をシャンシャンと鳴らしながら「ワッショイ」あるいは「セイヤ、ソイヤ」の掛け声で渡御します。

これに対し、品川区や大田区などの城南地区の神輿は、2本の縦棒は台座の棒穴に通さず、台座は縦棒の上に載せます。その縦棒の上には4本あるいは6本の横棒が載せてあり、縦棒を挟んだ左右の担ぎ手が向かい合い、御神輿(神様)にお尻を向けずに進行方向に対して横向きになって、前後左右に揺れながら「オイサッ、オイサッ」の掛け声で小刻みに激しく揉みながら進みます。

城南神輿は、神輿の胴の脇に括り付けられた大拍子(太鼓)と篠笛の拍子に合わせて「ちょいちょい」という独特の城南担ぎで渡御します。この担ぎ方は、旧漁師町であった城南地区独特のもので、波に揉まれる舟を表していると言われています。

『最後に』

来年こそは、コロナが終息して、全国の神輿が上がることを祈っております。

皆さんも、神輿を担いで、日頃のストレスを思う存分発散してみませんか!