TOPICS

【Vol235】源泉所得税のチェックポイント (宗教法人・学校法人・医療保険・飲食店等)

9月28日に配信した税務調査メルマガの一部をご紹介しております
>>過去のメルマガはこちらからご覧いただけます

国税出身税理士が伝授する税務調査対応のノウハウ
vol.235 源泉所得税のチェックポイント (宗教法人・学校法人・医療保険・飲食店等)

源泉徴収の対象は広範囲なものとなっていますが、税理士として、
源泉所得税の制度内容だけでなく、
税務調査におけるチェックポイントを整理し理解しておくことも重要です。

今回は前回に続き、源泉所得税に関する税務調査でのチェックポイントと具体的な確認事項を、
業種別にご説明します。

1.宗教法人

住職の可処分所得の確認が行われ、薄外給与がないかチェックされます。

・布施収入や石材店等からのリベート収入の除外
→住職等への簿外給与(過去帳、年間行事予定表、住職のスケジュール表と収入の照合)

2.学校法人

出入業者が確認され、リベート収入除外の有無がチェックされます。

①理事長等の個人資産取得、個人的経費のつけこみ
→不動産登記資料、現物確認、デパート等反面調査

②制服、教材業者からの斡旋依頼
→リベート収入除外による簿外給与(父兄からの申込数と業者への注文数との照合)

③試験手当、採点手当、夏季特別講習等の講師手当等の支給
→講師(担当者等)の把握と該当者の給与支給状況の検討

3.医療保険業

良質な医師の確保が課題となっている医療保険業では、源泉所得税の事業主負担がないかが
チェックポイントになります。

①医局からの派遣
→税額表の適用欄の適否(勤務予定表、賃金台帳)

②日払給与
→税額表の適用欄の適否(日払分の領収書、宿日直当番表、現金出納帳)

③夜間勤務者への宿日直料
→正規の勤務時間であれば非課税の適用無し

④年末年始及び連休時の出勤者
→割増給与、特別手当(年末年始の宿日直当番表と現金出納帳、雑費勘定)

4.料理・旅館・飲食店業

人件費の抑制が課題となる業種では、外国人労働者の雇用に関するチェックが行われます。

①板前等の雇用
→特別手当、派遣職人の給与課税漏れ(紹介業者からの請求書)

②ホステス等(非居住者等を含む。)
→簿外報酬、一部納付、税額計算誤り(給与台帳、ドリンクバック等の有無確認、各人別出入国管理表)

③外国人労働者
→居住者・非居住者判定、税額計算誤

元国税庁国際担当官 多田恭章の海外取引に関する税金知識:『パナマ文書』税務調査により31億円の申告漏れ把握

KaikeiZine ピックアップ
世界レベルで社会に大きな問題を投げかけた「パナマ文書」の公開から
1年以上たち、各国の税務当局による調査が積極的に行われています。
昨今、日本での税務調査の状況が新聞報道で明らかになりました。
(記事の続きはこちら)元国税庁国際担当官 多田恭章の海外取引に関する税金知識

メルマガ登録

毎週木曜にメルマガを配信しております。
>>過去のメルマガはこちらからご覧いただけます

  • 市販の書籍では入手できない税務調査対応の知識・ノウハウが得られます!
  • 執筆陣は、国税出身の税理士で、各税目の第一人者の租税調査研究会の主任研究員が担当。

bt_mailmagazine

※税務調査メルマガの配信をご希望される方は上記ボタンからメールアドレスの登録をお願いします。

TOPICS LIST