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【Vol234】源泉所得税のチェックポイント (運送・建設・サービス)

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国税出身税理士が伝授する税務調査対応のノウハウ
Vol234 源泉所得税のチェックポイント (運送・建設・サービス)

他の税目同様、源泉所得税についても、税務処理に業種ごとの特徴があり、
また共通のミスも散見されています。

税理士として、税務調査におけるチェックポイントを整理して
理解しておくことは重要です。

前回に引き続き、源泉所得税に関する税務調査でのチェックポイントと
具体的な確認事項を、業種別にご説明します。

1.運送業

運送業はドライバー不足が深刻な問題となっていますが、税務調査ではドライバー確保に向けた
会社の取組みの観点からチェックが行われます。
とくに給与の分散支給などに調査官の目が光ります。

①各種法令等の規制(出勤日数等)
→仮名または臨時運転手名を借用して給与を分散(運転日報記載の乗車番号の照合)

②2カ所以上勤務の者(運転代行業等)
→税額表適用誤り(主たる勤務先を把握)

③社内外注
→給与とすべきものの有無(現場確認、タイムカード、指揮命令状況)

2.建設業

人件費が多額の場合は、外国人労働者や特別手当を中心にチェックが行われます。

①臨時従業員
→季節労働者、アルバイト(各現場の出面帳、弁当数)

②外国人労働者
→居住者・非居住者判定、税額表の適用誤り

③特別手当
→休日出勤、危険作業など(現場の責任者から聴取)

④報酬・料金等
→測量士等の個人事業者への報酬課税漏れ

⑤社内外注
→給与とすべきものの有無(現場確認、タイムカード、指揮命令状況)

3.サービス業

サービス業は、良質な人材確保が課題。このため税務調査では、人材派遣や特別手当について
重点的なチェックが行われます。

①年末年始の手当
→特別手当(現金、日払分、雑給、雑費)

②臨時従業員(アルバイト)
→給与課税漏れ(2カ月以上の勤務者は丙欄不適用)
→人材派遣分の給与課税(紹介業者からの請求書)

③ホステス等(非居住者等を含む)
→簿外報酬、一部納付、税額計算誤り(給与台帳、ドリンクバック等の有無確認、各人 別出入国管理表)

④外国人労働者
→居住者・非居住者判定、税額計算誤り

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