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【出版・記事】「税目別ケースで読み解く!国際課税の税務調査対応マニュアル」

WS000005 国税当局は現在、国際取引に関する情報収集や調査体制の強化に乗り出しています。一方で、国際税務に関係する書籍の多くは専門性が高すぎ、特殊性の強いものばかりが書店に並んでいるのが現状です。そこで当研究会では、株式会社ぎょうせいからこのほど、企業や会計事務所の日常業務でよく問題になる国際税務の入門書として「税目別ケースで読み解く! 国際課税の税務調査対応マニュアル」を発刊しました。
第1章では、国際課税の最近の動向と、税務調査の現状、基礎的な課税取引について紹介、第2章から第10章までは、各税目別に実務の現場で問題になる税務処理方法などについて解説しています。とくに注目は、税務調査目線で適正納税をしていくためのアドバイス、調査対応までカバーしている点は、これまでにない構成となっています。
たとえば、第2章の法人税編では、「外貨建取引」について、発生時換算法と期末時換算方について分かりやすく解説しているほか、外貨、外貨建て有価証券、先物外国為替契約などの商品別にそれぞれの処理方法を説明している。
第3章の源泉所得税編においては、日本の子会社から外国法人への配当や、不動産の賃借、ゴルフの賞金・商品、非居住者の国内の土地等の購入など、日常業務において発生しやすい国際税務の処理について解説している。
税目別項目としては、「法人税」「源泉所得税」「所得税」「消費税」「印紙税」「資産税」「酒税」「査察」「納税手続」に分けて、それぞれQ&A方式で回答している。1ページ目から読破しなくても、必要なときに、必要な項目だけ調べることが出来るので、会計事務所としてはイザというときのために身近において置きたい一書です。

<目次>
第1章 国際的な課税強化と税務調査への影響 *設問は20問
第2章 国際課税と税務調査(法人税編)   *設問は88問
第3章 国際課税と税務調査(源泉所得税編) *設問は18問
第4章 国際課税と税務調査(所得税編)   *設問は36問
第5章 国際課税と税務調査(消費税編)   *設問は18問
第6章 国際課税と税務調査(印紙税編)   *設問は3問
第7章 国際課税と税務調査(資産税編)   *設問は17問
第8章 国際課税と税務調査(酒税編)    *設問は4問
第9章 国際課税と税務調査(査察編)    *設問は7問
第10章国際課税と税務調査(納税手続編)  *設問は7問

<参考>
本文より
「第4章 国際課税と税務調査(所得税編)」

外国で契約した生命保険料
Q17
私は、3年間の海外勤務の後、本年帰国しました。海外勤務中に外国の生命保険会社と生命保険の契約をして生命保険料を払っています。年末調整のために、生命保険料控除証明書を提出しなければいけないのですが、発行されていません。支払った金約や約款などを提出すれば、生命保険料控除の適用が受けられますか。

A17
ご照会の生命保険料は、生命保険料控除の対象にはなりません。
生命保険料控除は、居住者が、各年において、新生命保険契約等に係る保険料等を支払った場合には、生命保険等の区分に応じ一定の計算により算定した金額について、その年分の総所得金額、退職所得金額及び山林所得金額の合計額から控除するものです(所76①)。
つまり、居住者である期間に、生命保険料控除の対象となる保険料を支払った場合に限って、生命保険料控除が適用できるということです。
そして、対象となる保険料については、生命保険会社または外国生命保険会社等と締結した生命保険契約のうち生存または死亡に基因して一定額の保険金が支払われるものとし……

≪つづきは本書をご覧ください。≫

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