主任研究員ブログ

グリーンパスポートの思い出

こんにちは、
租税調査研究会事務局です。

退職後、長崎へ引っ越された山田富雄主任研究員。
在職中の思い出や長崎での生活について語ってくださいました。

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租税調査研究会・長崎支部の山田です。
2014年6月の退職を機に長崎へ引越しして、はや半年が過ぎました。

やっと落ち着き、荷物の整理(処分)をしていたところ、
43年前の研修所時代の日誌の写しや 海外出張の
グリーンパスポート(公用旅券)を見つけました。

日誌には、真面目な少年の志が記され、
自分のことながら頼もしく感じられました。

グリーンパスポートの思い出は、平成5年国税局の調査部に在職していたとき、
生涯初めての海外でロンドン出張が命じられました。

当時の上司の計らいで、官官ペア(調査官同志)での出張となり、
責任重大な仕事となりました。 なにしろ初めての海外ですから、
本来の調査以外にも、勤務時間外の空いた時間での
沢山のお土産購入も大変な作業でした。
この件では、帰りのヒースロー空港で税関のリンゴをかじる
若い女性に苛められましたので後ほど紹介します。

当時はJALが元気でしたので、大変お世話になりました。
1月中旬で比較的乗客が少なく、後部座席を指定されましたが、
後方で肘掛を立てて横になって行くことを許していただきました。

ロンドンへ着いて、ヒースロー空港からホテルまで車で送って
もらったのですが、ビッグベン等の街並みを見ていたら、
日本の国会議事堂と似ているし、車は左を走っているし、
三越のライオンはいるし・・・と、初めてのような気がしない不思議な気分でした。

ミュージシャン志望だった同僚は言葉に関係なく、
高校生とビートルズで盛り上がっているフレンドリーな出張でした。

大英博物館も見学、同じ島国でイギリスがどうしてこんなにも
世界の歴史的な史料を収集できたのかを思い知らされました。

仕事の調査内容は、守秘義務があるのでここでは割愛しますが、
宿泊したホテルは日本大使館の近くでとても便利。
クリーニングと写真の現像を試みたところ、シャツの仕立ても、
写真2L版の現像も、割と早く出来上がりホッとしたのを覚えています。

ヒースロー空港では、VATの還付も経験しようと、 ブランド品も
ネクタイ・マフラー等まとめ買いしてもらったレシートを
申告書に添付して挑戦しました。
おそらく20歳代の女性が私の担当でしたが、レシートの品物を
「オールルッキング」と高圧的に迫ってきました。
ところが、お土産は、手荷物にするには多すぎたのでスーツケースに。
ここでは見せられないと手振り素振りで説明し、さらには、
これではどうだと、グリーンパスポートを見せたものの、
なんと目の前でリンゴを齧りながら、私の還付申告書を破いて、
「次の人」と叫ばれました。

日本では考えられないこの応対。。。

でも、ロンドンが気に入って、今年もミュージカルの半額チケットを
買いに出かけました。イギリスブランドの店舗がなくなって、
ユニクロが目立つロンドンも素敵だなと思います。

円安のため買い物はしないように努めておりましたが、
VATの免税を試すべくシャツを1枚買って、1時間並ぶことを
覚悟していたら、中国人観光客が少ない時期とも重なり
ヒー スロー空港の新設されたターミナルでの手続きは
拍子抜けするほど短時間に終わりました。
1点のみのTAXは、1カ月以内に戻るとの説明でした。

長崎は食べ物が新鮮で美味しいところで、夜景も綺麗な街です。
近所の人から、釣ってきた活魚のお裾分けを刺身に晩酌するのが日課です。
薬の世話にならずに血圧も通常値ぐらいになり、女神大橋を往復する
1時間ちょっとの散歩が今の日課です。
今度は、世界遺産候補の史跡を訪ねようと楽しみにしています。

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◆租税調査研究会ブログは、事務局広報室が
 主任研究員ならびに研究員を取材し、
 これまでの経験やそれぞれのお人柄、
 日常のチョッとした出来事などを紹介します。